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孫正義 vs 佐々木俊尚 徹底討論 「光の道は必要か?」 第3部前半

※ここからはリアルタイムで視聴したログを元にまとめてあります。


以前出した試算に光ファイバーの維持費が含まれていないのではという指摘に対して、改めて詳細な試算を示して説明。

孫「離島含めても国費・公費0で光を引くプランを今から発表」

以前離島も場所によっては衛星を使うとしていたが、今回は全ての有人の離島に光ファイバーを通すという試算になった。


孫「離島や宅内への引き込み工事を含む整備費が試算で2.5兆円」
現在家の近くまで来ていて引き込みをしてない家庭への引き込み工事費用、また前述の離島への敷設を含めての整備費の試算が2.5兆円となる。


孫「維持費に関して言えば、メタル+光と光のみの年間の差額が5000億」
現在は電話線やADSLに使用しているメタル線(銅線)と光ファイバーの両方を敷設している。しかし、メタル線は光ファイバーに比べて経年劣化が大きい。光ファイバーに一本化した場合メタルの分が丸々浮くので、光ファイバーの保全費の増加を考えても4500億円程度コストセーブできるという試算。
大学で光ファイバーの研究をしていたが、メタルの保全費が高いというのはその通りで特に海底ケーブルは錆の問題が非常に大きい。光ファイバーはそれを補える技術である。


孫「この維持費はNTTの開示資料から計算」

さらに、これらの試算はNTTの開示資料を基に試算したもので、決して勝手な試算ではないと強調した。


孫「メタル(銅)はそろそろ古い技術であり、光に変える時代に来ている。回線の保全費=長さ×故障率 田舎こそ光にすべき」
孫「重いメタル線、減衰もあるので中継局も必要。」


孫「個別工事も効率が悪い。一気呵成に光を引けばコストダウン。契約変更無しで勝手に光に変えるから現在のような営業費もなくなる」
現在は色々な会社が個別に営業をかけて光回線の契約を取り、光ファイバーの引き込み工事を行っている。地区ごとにまとめて全ての回線を光ファイバーに変える工事をすれば営業費、工事費のコストは一件あたり12万円から3万円程度に下がるとの試算も示した。
確かにADSLと光で顧客を取り合っているってのは無駄で、料金が同じなら光にするのに文句を言う人はいないだろう。

孫「3万円の累積Σ(シグマ)が2.5兆円」
この数学的な言い方、理系は好きである。


孫「このようなコストダウンによってNTTのアクセス回線部門が黒字化する」
孫「アクセス部門が2700億の赤字から3000億の黒字へ」


孫「4500億円のフリーキャッシュフローが出る事業は2.5兆円の資金調達を銀行から出来る」

ここで、国費0円で出来るという説明へ。アクセス部門の黒字化で一年に4500億円のキャッシュフローができる。ソフトバンクはボーダフォンの買収に2兆円を10年返済というプランで調達したので、NTTも国ではなく、銀行から事業の資金調達が十分可能という説明をした。


ここで、NTTのアクセス回線部門の分社化も提案。

孫「アクセス回線部門の分離は競争の公平の為にすべき。アクセス部門が黒字化するので分社化可能」

NTTも含めて全ての会社が分社化したアクセス回線会社から回線を借りて、独自の技術や料金で公平に競争すべきと指摘した。

僕の解釈が正しければこうだ。
現在、電話回線とADSL回線にはメタル線(銅線)が使われている。電話の基本料金は1450円(NTT東日本)。すなわち電話線を轢いている家庭は月1400円程度を払っている。
これを全て光ファイバー化しても上で述べたコストダウンにより1400円という料金が実現する。
今まで通り電話として使う人はそのまま。インターネット回線を使いたい人はこれに各社のプロバイダ料等を支払う。ADSLだった人は光ファイバーに一本化される(料金が上がることはない)。現在光回線の人は料金が下がる。
と、こうなる。

ちなみに、メタル線すらいらない(固定電話も有線のネットもいらない)という家には光も引かないとのこと。

さらに、

孫「メタルから光ファイバは100年に1回の物理線のパラダイムシフト、これは一気にやって、その上で事業者の競争をやればよい」

とまとめた。


コストダウンするということは人員削減があるのでは?という労組の反応に対しても先回りしてこう答える。

孫「参院選間近で労組の反感もあるだろうが、実は光の敷設とメタル撤去でNTT人材の需要が高まる」


孫「この資料はすべて各所に提出している。もし計算違いや別案があれば私はそれを受け入れる」

佐々木さんも検算が必要としながらも、このプランについては納得。続いてこれを実現する戦略についての話に移る。

佐々木「孫さんのプランは社会主義的では?」

孫さんは常に資本主義的な物事の考え方をしているが、この件は国主導によるインフラ整備である。これは社会主義的なのでは?という指摘。

これに対する孫さんの回答。

孫「国費0、アクセス会社民営化は社会主義的ではないのでは?」
佐々木「訂正します」
孫「私が国に言っているのはNTT法を変えなければならないから」

NTTがこの様なプランを自分で考え出してやらないのはいまだ公社的で公務員的だからと言える。


孫「国家がやるべきなのはビジョンを掲げ、法律を作ること。地デジ化での電波有効利用も必要であった」
アナログで十分等色々な指摘のある地デジ化も、周波数帯域の有効利用のためにも必要でなかったという認識を示した。


佐々木「インターネットの利活用が進まないのは回線の問題ではないのでは?」との疑問を示して一旦休憩へ。

ここまでの議論を聞いていると「光の道」が国費0ならやらない法はないわけで、これを崩すには国費0じゃないという数字を持ってこなければちょっと太刀打ちできないと感じた。


休憩明けなかなか進まないインターネットの利活用の話題へ。
佐々木「光の道は検算がなされれば賛成。ただしブロードバンド普及すればすべてOKではない。どう利活用するか?」

この疑問に「光の道」が実現したという前提で孫さんのネットの利活用を提案し始めた。

孫「光100%で進む利活用というのがある」


孫「ヤフージャパンのトップページがいつまでテキスト文化か?サービスはある程度遅い回線に合わせて作らなければならない」

佐々木「本当に必要なのはリッチな帯域であるか?」
孫「もちろんそれだけではない、リッチな帯域を必要としないものもある」

もちろんTwitterの様にテキスト中心で成立するネットの活用の形もあるが、それはそれとして、孫さんはあくまでも光の道から始まる新たな利活用を提案する。


孫「電子教育、iPadのような電子教科書を全生徒に配布。紙の教科書でできることは電子教科書でほぼできる。クラウド化し、教師と生徒のSNS更にできる事も増える」
佐々木「インフラとクラウドが整備されれば電子教育ができるというのは間違い」
孫「そうではあるが、原口大臣がビジョンを掲げている。それに沿っていく」

孫さんはあくまでもビジョンを語りたいのだが、佐々木さんはその実効性について語りたいようだ。


佐々木「そのアプリやサービスは誰が作るのか?ノウハウがない国は国内IT大手ゼネコンに発注するだろう」
孫「NTTデータとかね(笑)そんなのはダメ」

孫「それはアンドロイドのようにオープンソースでやる。腹をくくった人物が集まってやる」
佐々木「現在の状況ではそれが起きない、その現実を見なければならないのでは?例えばオープンソースで生まれた海外の優れた教育アプリをローカライズして使うか?」
孫「もちろん使う」


孫「電子教科書はオープンなアプリが走るOSならなんでもいいアンドロイドでもiPadでも。この導入費用は小学生から大学生まで全員に配布して3600億。八ツ場ダム4600億に比べれば小さい。」
孫「新たに必要になる端末は400億円、現在の教科書予算も400億。電子教科書で全国の先生が自分で新たな実験動画などをアップする。これを全国の生徒が見る」

孫さんの試算によると電子教科書は一台2万円で作れる。初期費用は3600億円かかるが、
その後は新入生への配布なので教科書の年間予算で可能とのこと。


では、電子教科書でしか出来ない新たな教育とは何か?

孫「紙の教科書で覚えられない正しい英語の発音。中学校の英語教師の発音のひどさ」
孫「歴史を動画で見せる感動。年表の語呂合わせはいらない」
孫「NHKのアーカイブスを教育に使う。国民の視聴料で作ったコンテンツは教育に開放せよ」
NHKには多くの教育番組、歴史番組、あるいは大河ドラマなど様々な教育コンテンツのアーカイブがある。国民の視聴料で作られたこの番組がどれだけ有効利用されているか?これを使わない手はない。


これに対し、現場の教師がそれを使いこなせるか?という議論を佐々木さんは展開。

佐々木「リテラシーが低い教師がそれを扱えるか?例えばほとんどの教師はモバゲーも使いこなせない」
孫「iPadはフルキーボードを使う必要はない。ページをめくれれば使える」
佐々木「確かにそういうデジタルデバイドは問題ではなくなった。例えばtwitterを使わない9000万人以上の層のソーシャルデバイドをどうするか?」


さらに、この電子教科書の製造について

佐々木「国内のITゼネコンを排除するか?電子黒板はひどい」
孫「そのとおり、電子黒板はゴミ。電子教科書は教師と生徒はまったく同じもので、プロジェクタにつながる。これこそが電子黒板」

孫「クラウドサーバーは遅延の問題からできれば国内が望ましい」
佐々木さんが端末に関して海外も含めてオープンであるべきと言ったことにつっこむと
孫「国内にはこだわらない」

ここで、休憩。

続いてもう一つの利活用、電子カルテの話題へ
続きはこちら


[ 2010/05/14 04:11 ] 光の道 | TB(0) | CM(4)

細かくてすみませんが…

将来のトラフィック量についてですが、「100倍」→「100万倍」と、万が抜けているようです。
細かくてすいません。。。
孫さんから配布された本対談の資料
http://bit.ly/cjBOSV
の12ページが該当部分です。
[ 2010/05/14 06:37 ] [ 編集 ]

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
[ 2010/05/14 09:36 ] [ 編集 ]

Re: 細かくてすみませんが…

> 将来のトラフィック量についてですが、「100倍」→「100万倍」と、万が抜けているようです。
> 細かくてすいません。。。
> 孫さんから配布された本対談の資料
> http://bit.ly/cjBOSV
> の12ページが該当部分です。

ご指摘ありがとうございます。
アーカイブから改めて第1部をまとめたのでそちらで修正しました。
[ 2010/05/14 17:47 ] [ 編集 ]

Re: 修正されては

> ご苦労様です、とても上手く纏まっており、読む事により色々と再確認できました。
> 有り難うございます。
>
> 差し出がましいようですが、少し気になった点を指摘させて頂きます。
> 最後の部分で、孫さんがiPhoneのSIMロックに言及している部分で、
> 「3G版のiPhoneはSIMロックが8割売れている、」は、
> 「G3版の携帯電話は、8割がSIMロックをされて売られている」とiPhoneに限定した話では有りませんでした。

アーカイブを見直して確認しました。
ご指摘ありがとうございます。修正します。

ちなみに記事が長すぎたので第3部を前後半に分けました。また、アーカイブを見て第1部・2部についてもまとめました。
[ 2010/05/14 18:03 ] [ 編集 ]

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