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向谷実さんの 著作権・著作隣接権講座

LiFE* with PhotoCinema等のソフトで知られるデジタルステージのモーションダイ部文化祭の中で、5/28深夜に行われた向谷実さんの著作権・著作隣接権講座についてのまとめ。

動画アーカイブ
http://www.ustream.tv/recorded/7270391


USTREAMやTwitter上で議論になっているのはいいが、間違いも多い。今日は僕の知っている範囲で話したい。

Youtube、ニコニコ動画と違いUSTREAMはまだ著作権徴収団体(日本で最も大きいのはJASRAC)と包括契約していない。JASRACは著作権料を徴収して権利者に分配する。まもなくUSTREAMも包括契約が行われるだろう。

楽曲の使用を申請した場合、JASRACが断ることはまずない。どういう手続きで使用できるの回答することになっている。だから、私たちはJASRACと契約している。

JASRACが扱えないものが著作隣接権。
例えば僕がUSTREAMで自分の曲を非営利で演奏するのはOKだが、原盤権を持っていないCDをかけるのはアウト。他の人が演奏したのをかけるのもアウト。


平野友康(デジタルステージ):著作権と著作隣接権の違いは?

例えば、ある歌手がいて他の人が作詞作曲した歌を唄う。歌手には歌唱印税が入る。
こういう実演権などが著作隣接権。JASRACと関係ない部分。だから、USTREAMなどで自由にかけられない。


平野:TVで曲をかけるのはどうなっているのか?

報酬請求権がある。これによって隣接権者に分配するスキームがある。
しかし、実はこの分配方法に明確な取り決めがなく訳が分からない。
私も分配を受けているが、明細がはっきりしない。(著作権料・著作隣接権料含めて)
デジタル化の時代だから、全量報告が理想。何故このお金が貰えたのか明確にしてもらいたい。

コピーバンドが配信がニコ生で出来てUSTREAMでできないという問題は(JASRACなどとの包括契約により)すぐ解消される(著作権のみでよいので)。

ただし、自分で演奏しない場合、極端に言うと例えば、USTREAMでビートルズをかけた場合に著作隣接権は言い値なので、とんでもない額を請求される可能性がある。
一説にはCMでビートルズの曲を使ったときに3000万円を請求されたという話もある。

これではUSTREAMなどで合法的な処理ができないので、隣接権側もスキームをつくるべき。


包括契約にも問題がある。分配の計算が大雑把になりがちである。
僕がやりたいのはトレーサビリティ。スーパーの野菜などの様に生産地情報がトレースできないか?通信カラオケなどは詳細なデータが出ている。

好きなアーティストの曲の配信・演奏などを安心して出来るようにするのが急務。
USTREAMの中川さんがおっしゃった円卓会議に利用者も参加して貰いたい。
それによって音楽の世界が発展していく。


おもしろい試みを考えている。
Twitter上で中西敬三さんを誘ってUSTREAMで生で作曲した。
歌詞も視聴者から募集した。後にレコーディングして有料配信した場合の印税は作詞家三等分しようということになった。
ここで作った2曲はJASRACに登録せず、USTREAMで見ている人が証人であるということにした。皆で作ったこのデモは見ている人が着メロなりなんなり自由に使っていいことにした。

次はレコーディングを6月8日に配信する。エンジニアがマイクを立てるところから全てお見せする。
演奏者の前にもiPadを並べてタイムラインを表示してコミュニケーションしながらやる。

そして48時間以内にiTunesなどで配信したい。皆さんを信じているのでDRMはかけない。コピーも自由に可能。
さらに、考えているのがトラックごとの配信。皆さんが自由にリミックスしたりできるようにしたい。
完成した曲が作品であるが、素材を提供してそれを楽しむのもよいかなと考えた。
(その素材を利用したものが)有料化されたらさすがに困るけど。


平野:そこらへん冒険ですね。

僕はウルトラ性善説だから。ひとつだけ尊敬と配慮という言葉を言っている。みんながお互いに配慮すればみんないい人だ。誰かを敵にするのは簡単。

音楽を作っている姿を可視化すること。エンジニアの技術のすごさ。
例えばドラムを録るのにもこだわりが。今度使うスタジオは天井9m。
オフマイクの立て方。ドラムのアンビエンス、自然の残響音がどのようにドラムの音を大きくしているのか。そういうのを見せたい。

24bit192kHzでの配信もしたい(普通のCDは16bitの44.1kHz)。
ドラムのシンバルのリリースが最後どこまで伸びるのか聴いて貰いたい。


不正競争防止会議などのパネラーで呼ばれたとき、金払う価値のないものを作っている僕らの問題だと発言して嫌われた。聴いている人たちがその産業を守っていこうという気持ちが起こらないと本当の解決はない。
そういう意味でTwitterのフォローとフォロワーというのはよく出来た言葉。利用者と権利者に上も下もない。
そこから力が生まれ、ビジネスチャンスが生まれるのでは。
今その潤滑油となる権利関係の部分でいざこざが起きているのが嫌だ。

今度の中川さんの会議では時間制限はいらないのではないか。
各出演者の意見を一人ずつ聞いてからようやく議論をスタートするような、今までのパネルディスカッションのやり方にも疑問。

平野:具体的にはどうすればいい?

例えばUSTREAMで曲をかけるのはどうすればいい?という問題に的を絞って全員で一斉に議論を開始する。


CDの売り上げに頼る時代はもう終わり。
僕の意見としては、やはりウルトラ性善説。流動化されたコンテンツはデジタルでトレーサビリティ出来るはず。
変なプロテクトをかけるのももうやめる。みんなの良心に賭けるべき。


ネット選挙解禁でTwitter自粛となったのも腹立たしい。大多数の人はまともで、どこの世界にもいる一部のおかしい人のなりすましなどを恐れて制約をかける時代ではない。それでは負ける。


許諾を出さない方が負け。隣接権者などで迷っている人はすぐ行動すべき。世界のどこよりも日本が早くやりたい。

僕自身もレコード会社であり、出版社であり、演奏家であり、権利者である。
僕が6月8日にやろうとしているのは音楽の産地直送。これは物議を醸し出すかもしれない。それを見ている人に支えて貰いたい。

平野:過去にもそういった産地直送の試みはあったが。うまくいかなかった。

今回違うのはソーシャルネットワークサービスの凄さかなと思う。産地直送の鮮度、ライブに近い感覚か。

平野:TwitterがあってUSTREAMがあってソーシャルメディアでできること

USTREAMだけでなく先駆者としてのニコ動やYoutubeも仲間だ。
キーワードは性善説と可視化ではないか?
それによって音楽の質が上がる。それによってフォロワーが増える。


平野:時代の証言者となれる仕組みが今急にできたのではないか。アーカイブだけでなくい少しでもライブで、その熱いタイムラインに触れること。向谷さんの今日の話には立体感を感じた。9mの天井の話から著作権、隣接権の話。複数のレイヤーがあってどこにも気持ちが乗っている。

そうかもしれない。音楽も深さを考えて作る。
MP3やAACは本当に認めたくなかった。作っている側から見て扱いやすさと質はトレードオフなのか?
今回iTunesは256kHzと大分よくなったのでそれは有りだと思う。その代わりDRMをかけない。

24bit192kHzもちょっと聴いて欲しい。ドラムなんかいい音すると思う。ドラムの神保君のセッティングに僕も興味がある。それをインタビューしたい。
ベースも曲によって何弦のベースを使うのか、ボトムの音がどこにきて上の音が収まるのか、さらにそれによってドラムのキックのチューニングも変わる。
そういうところを見て貰いたい。

レコーディングでは可能な限りアーティストの心の中に迫ろうと思う。タイムラインの質問にも答えてもらおうと思うのでどんどん参加して欲しい。
当日演奏する譜面もPDFで公開する予定。これも見ながらUSTREAMを見て欲しい。


平野平野:ソーシャルメディアが出来て向谷倶楽部やモーションダイ部のようなソーシャルコミュニティーが出来てきた。そこからソーシャルマインドが生まれてきたのではないか。

こういうことで、もっと若い人がもっと楽器うまくなりたいとか活躍したいと思って出てきて欲しい。



※僕自身もmute voxというバンドをやっていて、去年製作したCDはドラムにマイク立てる所からマスタリングまで全て自らの手でやった。
7月にレコーディングに入る予定のCDはその制作過程をUSTREAMなどで公開することを考えている。
そういう意味でも向谷さんのレコーディング中継は大変参考になりそうだ。マイクの立て方、リミッターなどにエフェクトの刺し方なども配信するそうだ。
これに習ってレコーディングにトライしてみたいと思う。

24bit192kHzでの配信というのも凄い。
CDが16bit44.1kHzである。うちの場合だと前回は機材の関係でドラムの録音はマイク8本で16bit44.1Khz。ベース・ギター・ボーカルでも24bit44.1kHzだ。
24bit192kHzの音楽は全く情報量が変わって曲のダイナミクスや細かい音まで聴き取れるようになると思うので是非比べてみたい。


前回の向谷倶楽部の模様
http://uol.blog94.fc2.com/blog-entry-65.html

前回の向谷実さんのiPad複数同時演奏「モーションダイ部番外編」
http://uol.blog94.fc2.com/blog-entry-61.html

向谷倶楽部は6月8日の15時くらいから始まる予定。
http://www.ustream.tv/channel/minorumukaiya

向谷倶楽部の名付け親でもある津田大介さんの著書 だれが「音楽」を殺すのか?  も関連書籍としてオススメです。


[ 2010/05/29 21:01 ] 向谷実関連 | TB(0) | CM(0)

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